01月29日(木)
湘南倶楽部の個展も残すところあと2日。年明けと共に始まった慌ただしい日々も、ようやく終わりが見えてきた。久しぶりに再会する友人、遠くから訪れてくれた知人。湘南倶楽部の向かいにある『KUISHIN坊』は、話し足りない友人と過ごすのにうってつけの居酒屋。歩いて10歩の距離が嬉しい。店長の戸川さんはベルギーのブリュッセルで3年働いていたという異色の男。柔らかい笑顔に誘われて連日暖簾をくぐる。今日は恵比寿のバー「Amicus」の西やんと一杯やった。オレの作品について、これからの展開について・・・楽しい話は尽きない。
『タックン、週末だけでもウチでバイトしてよ!』戸川さんに誘われ、オレは条件『下っ端扱いしない・客と話が出来る・用事があるときは休める・白いコック服を着させてもらう』を出す。バイト代は要らないけど、食器を使ってもらえたらうれしいなぁ。お客さんの反応が見たい。いろいろな料理との相性、使い勝手を確かめたい。
関内の和食&蕎麦屋『あじさい』の大将、武川さんも数日前に鎌倉に来て小皿を買っていってくれた。店で使ってくれるという。自分の器がある店で料理を食べる幸せ。ツライ事も多いけど、この仕事を辞めないで本当に良かったと思える瞬間。私の器に遭遇した方は、ご意見、ご感想などお聞かせ下さいね。


01月22日(木)
涙腺が詰まっているんじゃないか?と思うくらい涙が出ない人だったのに、最近はとても涙もろいワタクシ。DREAMS COME TRUEというグループの『なんて恋したんだろ』という曲を続けて30回ぐらい聴いて、一緒に歌いながら30回ぐらい泣いています(自分の歌に酔っているのかな?)。歌詞に泣きながらうどんを食べるシーンが出てきて、これが涙腺を刺激するみたい。映画『耳をすませば』の中で鍋焼きうどんを食べるシーンがあるんだけど、観るたびにここで泣いてる。温かいうどんは優しい、でも悲しい気持ちの象徴なのかな?
今日は久しぶりに、セロニアス・モンクのピアノを聞いています。多分、一番好きなピアニスト。『Remember』という曲はその題名通り、自分の中の切ない思い出を引きずり出してくれるので、聴くたび熱いものが頬を伝ってしまう。やれやれ、いつの間にか私の涙腺は栓を失くしてしまったようですね・・・。

"なんて恋したんだろ" : 『the Monster』DREAMS COME TRUE 1999
"Remember" : 『Thelonious Alone in San Francisco』THELONIOUS MONK 1959


01月20日(火)
あけましておめでとうございます!
雑務に追われて(エクスキューズ!)いつの間にか1月も後半。湘南倶楽部の個展も残すところあと10日。個展と言っても今回はレストランでの展示だから、来てくれるお客さんも「花より団子」ムード。食べても美味しくない(?)陶器に興味を示さない人の多いこと!母も見に来てくれたが、店内の作品がどこにあったのか判らなかったという始末。壁一面に50点以上展示してあったでしょう!食べることに夢中で、本来の目的を忘れるとは・・・我が母ながらあっぱれ。
成人式も終わり、鎌倉も本来の静けさを取り戻しつつある。ひょこっと見に来てくれた、近くの陶芸ギャラリー『匠』のオーナーから厳しい意見を頂戴する。もっともな話と納得できない話が混在し、1時間も批判され続けた。美濃の陶器こそが最高と疑わない彼と、京都で全てを習った私とでは細かい仕事の好みも違う。技術以前に目指しているものが違うのだ。
雨や汚れに弱い点が大きなマイナスなら、スウェードの靴なんて存在しなかったはずだ。磨りガラスが登場したからって、障子がこの世から消えたりしなかった。強い油や醤油などによって汚れることもある焼締めの器は半面、育てる楽しみもある。汚れないよう処置するより、育つ器を広めたい。「汚れる器は二度と買ってもらえない」かどうかは、自ずと結果に出てくるはず。私の作品は批判の中からしぶとく浸透していくべき器。耳を塞がず、でも惑わされず・・・と思っているものの、落ち込むよなぁ。