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07月21日(水)
暑い・・・。口にしたくないが、それ以外の言葉が思い浮かばない。そしてエアコンは使えない。客が来たとき以外は暗 黙の使用禁止。見栄っ張りでケチの我が家に客が来る日は、トイレットペーパーの紙質まで変わるのだ。両親は一番暑い時間帯にスポーツクラブへ行ってしまうので、私は1人、この暑さの中でうだっている。西日をまともに受けながら土を揉む。もうヘロヘロである。何も考えず家を飛び出せば、車で10分の所に天下の由比ヶ浜がある。ジャマイカ風海の家にはキンキンに冷えたコロナビール。極小ビキニのギャルが目の前を通り過ぎていく・・・あぁぁぁ・・・。
ふん、まぁいい。今は仕事をするとき。自分で選んだ道だからね、我慢するしかない。それにしてもセミ、ウルサすぎるよ。そんなにムキになって鳴くなよ・・・。都会から木が減り、茶色が減って保護色にならずアブラゼミが激減しているという。確かにジジジジィーよりニィニィニィニィだな、今日も。羽が透明でボディは保護色。虫採りに慣れていない奴じゃちょっと見つけられないかな?
07月17日(土)
桃狩り&ビール合宿3日目。「合宿」と呼ぶに相応しいオレ達の宿舎は1泊700円。前日に冷やした桃の朝食を食べて、死闘卓球大会で目を覚ます毎日。容赦なくスマッシュを打ち込む元卓球部のマコトに我慢のレシーブで23対21の逆転勝利をあげて燃え尽きたオレは、伏兵ユタカに足元をすくわれる大失態!汗だくのままで高台にある温泉へと向かう。富士山を眺めながら、誰もいない露天風呂で男のおしゃべりは延々2時間。海で生まれ育ったオレには屈辱ともいえる「温泉日焼け」で肩がヒリヒリ。冷えた特大生ビールで合宿はまだまだ続く。
日が落ちて、他に誰もいないロッジの庭でB.B.Q。夜中まで続く笑い声は満天の星空に吸い込まれていく。投光器だけが頼りのミニサッカーは白熱して、朝の2時過ぎまで続いた。花火攻撃と水掛け合戦で服はびしょびしょ、山の涼しい風と筋肉痛が心地よい。
女性がいないと、男達はブレーキをかけられず子供に還っていく。いつの日か家庭を持ち、子供が生まれると、こんなバカ騒ぎも出来なくなってしまうんだろうか?ちょっと寂しいけど、幸せの定義は変わり続けるものかもしれない。何十年先の話でもいい、退屈な日常に溺れそうになった時は連絡を。北極星の位置とオレは、いつまでも変わらないと思うから。
07月15日(木)
カツヒコ、という面白い男がいる。
青年海外協力隊に『花き』という職種で、何故かレンタルビデオ店から現職参加。植物栽培のスペシャリストとしてアレキサンドリアで活動していたのだが、帰国して間もなく山梨県塩山市の市議会選挙に立候補、見事当選を果たした。そして未だに議員兼『TSUTAYA』の店長である。どんな男か?といえば、植物を愛する穏やかなナイスガイ。カツヒコと一緒にいるだけで、胸の中に小さな花が咲いたような気持ちになるのはオレだけではあるまい。そんな彼を慕ってエジプト時代の悪ガキが集まり「桃狩り&ビール宴会と温泉@山梨」をやる事になった。今は最高の桃シーズン。裏庭には熟れ熟れの桃たちが、野郎共に食べられる日を待っているという。オレの両親は東京の下町生まれ。田舎で過ごす夏休みは小さい頃からの憧れだ。楽しみ〜
中央線の駅を出ると、九州から参加のマコトが迎えに来てくれた。ブルガリアに旅立った嫁を見送った直後で寂しげな顔をしている。が、湿った気分が似合わない強烈な陽射し。これぞ夏休み!露天風呂に入った後、会議に出ていたカツヒコをピックアップして桃狩りに向かう。絵に描いたような田舎の風景が夕日に照らされて、初めてなのに何故か懐かしい気持ちになる。深緑の中に鈴なりの鮮やかな桃が美しく、芳醇な香りに思わず深呼吸。そして木に付いたままの桃にかぶりついてみる。皮に付いた産毛がカユいけど、何と贅沢な美味しさ!マコトが撮ってくれたビデオをあとで見たら、子供みたいにはしゃいで笑いっぱなしの自分の姿がそこに。恥ずかしいけど、悪くない映像。
07月12日(月)
参院選の開票結果が出た。
政治の話、出来ればあまり書きたくない。というか何と言えば良いのかわからない。先週、勇気を振り絞って知人に投票を薦めるメールを発信した。政治に呆れて、落胆して選挙権を放棄することが与党にとって有利に働くという興味深い文章を添付して。白紙投票も中立にはならない。わずかだが与党に有利な投票になるのだ。メール発信は直接会ったことのある友人・知人に絞った。そもそも情報の信憑性など100%保証できるものなどないし、無責任に発信することの愚かさは、投票を薦める目的に矛盾する。世の中、難しいことばかりだ。
ムズカシイと言えば、選挙区と比例区。なぜあんなに難しくするのだろう?比例区当選者の最小得票は公明党の鰐淵洋子で1万7137票。みどりの会議、中村敦夫は20万4712票で落選だ。同じ土俵で10倍以上の支持を受けた人間が落選する。もちろん説明を受けなくても仕組みはわかってるよ。けれど、落選した本人やその陣営の無念さ、理不尽さは尋常じゃないはず。支持団体の組織票だとか、政党名での投票とか胡散臭い話ばっかり。識字率100%の国で成人だけが対象の選挙。なぜ漢字の氏名をひらがなで書いたポスターばかりなんだ?珍しい名前には、フリガナを付ければ済むんじゃないの?そんなことで得票数が変わるのも呆れた話だが、国民なんてその程度、と思われているのも頭に来る。国は個人の集合体だ。個人の高い意識が集まらないと、国は本当の力を持てない。なんとかしなきゃ。政治がわからぬメロスだって、人間としての筋を通すために命を賭けて走ったんだから。
07月6日(火)
ヨルダン人の英文学者、アハメド先生とその家族が鎌倉に来た。
同じアラブ人と言っても、ここまで違うものか・・・エジプト人に慣れたオレには驚きがいっぱい。礼儀正しく節度のある3人の男の子。ユーモアと品格を備えた奥様。みんなオレよりずっと英語が達者。うーん、随分と楽な1日になりそうな予感。エスコート役のアキを入れて7人をなんとか車に詰め込み、まずはお決まりの大仏へ。そのあと鎌倉山へ向かい「雷亭」で天ざるを頂く。あらら、みんな器用に箸を使うのね・・・。エグゼクティブなニューヨーカーの家族みたい。子供の食べ残しを親が食べてる姿・・・やっぱりアラブ人じゃない!
はしゃいで粗相する心配もない様子なので陶苑「八坂」に連れていき、日本の陶磁器を見てもらう。まだ9歳のイラースは、店内のあちこちにあるオレの作品を的確に当てていく。磁器、焼締め、灰釉・・・多様な作風に共通点を見いだし、しかも一番カッコイイ、とお世辞まで言ってくれる。ちょっと嬉しい気分。ヨルダンは物価も高いが、その分、日本人が商売を成功させる可能性もあるらしい。アンマンでの個展やワークショップの話も出て、未来の可能性を語り合った。世界には色々な人がいて、好みも価値観も多様。多くの人に見てもらい、正直な感想を聞きたい。大丈夫、オレはどんな敷居だって飛び越えられるはず。
湿った潮風を受けて、江ノ島までの道を走る。すっかり仲良くなった子供達と、名残惜しい別れをしてから家路に就いた。約束通り、今度はヨルダンで会おう!
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