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08月28日(土)
その温泉行きが実現した。どうせ行くなら箱根や熱海じゃなく、もっとひなびた場所がいい。とは言っても日帰りだから遠くまでは行けないし・・・。強行軍、という言葉がピッタリのハードなスケジュールを組んで、日光より更に奥にある塩原温泉へ!
早朝の横須賀線/宇都宮線に揺られること2時間半、栃木の間々田に到着。そこにで車で来たチクと合流して東北自動車道(!)に乗る。こりゃ日帰りコースじゃないな、と思いながらも引き返すわけにもいかないし・・・無事辿り着けますように。高速を降りてしばらく走ると、道は濃い緑に囲まれる。エアコンを止めて窓を開けると、冷たい空気にはっと目が覚める。ここらは、もうすっかり秋の気配なんだ。休憩ついでに歩いた山道で立派な滝に遭遇してビックリ!すぐそこは福島県だもん、山も深いはずだ。温泉街を抜け、さらに山道を走ること30分、目的地・元湯の温泉宿『えびすや』に到着。辺りに漂う硫黄臭が良い温泉の予感。先客は1人だけの、乳濁した温にゆっくり身を沈める。古い木製の湯船は荒々しい形相で、時々吹き出してくる間欠泉は地底との繋がりを連想させる。脱衣場に置いてきた銀製アクセサリーは空気に触れただけで真っ黒!久しぶりの濃い温泉に身も心も大満足。あとは浴衣に着替えてビールを飲んで、夕食の準備を待つ・・・となれば最高だけど、オレ達に待っているのはペットボトルのお茶と、長〜い帰り道。温泉はやっぱり泊まりだよな・・・。
間々田駅でチクと別れて電車で家に向かう。上野で山手線に乗り換え、終電の横須賀線へ。ほのかな温泉の香りは酔っ払いオヤジの口臭にかき消されて、満員電車は西へ西へ・・・。
08月25日(水)
ロンドンへ留学していたチクが帰国した。
昔は羨望と尊敬の眼差しを受けた海外留学も、現在は様々なイメージがつきまとう。留学という名目でのエスケイプも何かと話題に上がる。夜中まで必死に働き、アメリカに語学留学している娘に仕送りを続ける両親と、オープンカーに乗って毎日遊び回ってる当人の悲しい対比を撮ったドキュメンタリーをTVで見たことがある。『あんなファッキンな国には帰りたくないわ!』と汚い英語で話していた娘の言葉、訳されて親御さんの耳に届いたのだろうか?
現地で会ったロンドン大学の学生達は、こんな留学生のイメージを一蹴してくれた。小雪舞う寒空の下、早朝から図書館に通い夜中まで黙々と勉強を続ける彼らは清々しい。ジョンアダムスホールの小さな部屋にはベッドと勉強机に本棚、クロゼット、そして小さな洗面台があるだけ。日本で探すのが困難なほどの「勉強部屋」は、苦学生の長い歴史が作るオーラのようなものを漂わせていた。
やっと帰国したと思ったのに、来月の初旬にはインドネシアへ出発してしまう。でもUNV(国連ヴォランティア)は、彼女の経験や学んできた事がきっと活かせる職場。「一人でも多くの子供に教育を」というチクの情熱に反対する言葉は見つからず、また2年間の遠距離恋愛がはじまる。せめて日本にいる間くらい、ゆっくり温泉にでも行けたらいいんだけど・・・それすら叶わぬ多忙な日々。
08月10日(火)
やっとこさ重い腰をあげて、ついにオレもADSLに切り替えた。快適なスピード(とは言っても1Mなんだけどね)に感激。あっという間に画像が表示される!全てコミコミで1980円/月だから、今までより随分と安くなる計算だ。ありきたりのセリフだけど、もっと早くやっときゃ良かった〜。
オレのパソコンはPOWERBOOK
G3
1998年モデル。APPLE社に勤めている知人に頼み、初期不良の社内販売品を安く手に入れてもらった。砂まみれのエジプト時代を含め6年間、過酷な使用と多くの移動を乗り越えたタフな相棒だ。USB端子も付いていない、このアンティークパソコンのHD容量は2GB。手のひらに乗るi-podの1/20しかない。とは言っても、不満もないしデザインはカッコイイ。扇風機の風をを当て続ければ、それほどフリーズもしない。納品書作成や経理全般、写真管理に雑誌編集、もちろんこのホームページも作ってる。メールとインターネットぐらいしか使っていない人が80GBもあるパソコンを持て余しているのを見ると、なんだか誇らしい気分。
同じパソコンを使っていた友人が買い換えをしたので、オレの作った急須セットと交換してもらった。パソコンだけでなく凄い周辺機器を沢山付けてくれたのでパワーアップ。フロッピーも使えるしCDも焼けるようになった。そして極めつけはDVDにFireWire・・・感激なんてもんじゃない!まだまだ現役で頑張ってもらうよー。
それにしても昔のパソコンって、なんにも付いてないんだよね・・・。
08月04日(水)
久しぶりに、あのイヤな音を聞いた。銃殺にも等しい最後通告。“ドン”という鈍い音。
今日、窯を開けたら、そこは瓦礫の山。何日も時間を掛けて作った作品が全てバラバラである。段を組むための板も割れたため(これも高価なんだよね・・・)もうメチャクチャ。温度計のカップルも粉砕して、オレは放心状態で立ちすくむ。原因は分かってる。足付きの大鉢を焼くため、それを浮かす厚い陶板を作らねばならない。良く乾かしたつもりが、一瞬甘かったのだ。これが小型爆弾となって全てをぶち壊した。
誰もが経験することだし、特に大物を焼くときはリスクが付いて回る。わかっているけど、認めたくない事実。オレの作品に単純な物はない。細かい細工や透かしをした物が一瞬で無くなるのは本当に悲しい。
まだ熱い窯に頭を突っ込んで瓦礫の掃除をする。大量の破片をかき集めているうちに、なんだか気分は晴れてくる。自分がトランス状態になっているのがわかる。そう、これは取り返しのつかない不幸ではない。手を広げればそこには10本の指。これぐらいまた作ればいいのだ、という気分になってくる。
陶芸という仕事の単純さがここにある。作って、売る。作って、失敗する。失敗から多くを学び、それでもリスクに挑戦して、新しい物を作る。全ては自分の責任、全ては自分の手柄。五体満足で守るべき物もないこの気楽な健康体は、やっぱり幸せ者なのだ。
それにしても痛い。いたたた・・・。納品遅れまーす。スイマセン・・・
08月01日(日)
暑い日が続いている。先月の横浜は、観測史上最高の平均気温だったそうだ。ふぅ。
美しい人妻・カオリンの誘いで逗子の一色海岸まで行ってきた。暑い日も、海に行くとなるとありがたい気分。湘南の浜に足を踏み入れるのは今世紀初めてだなー。でも今日は泳ぎが目的じゃなく(泳いじゃったけど)和太鼓グループ「ゴクウ」のライブを見るため。カオリンとその仲間は総勢8人(2人きりのデートじゃないのか?)。ムリヤリ確保した席に座りビールを飲みながら夏の夕暮れを楽しむ。サンダルを脱いで足を砂に埋め込み、和太鼓の切れ間に波の音。通り抜ける風は爽やかで、なんとも気持ちのいい夜。やがて満月が空を照らしはじめ、ライブが終わった後も席を離れる気になれず楽しいおしゃべりは続く。オレっていいところに住んでいたんだなぁ、改めて。
先週、下北沢で行われた「エジポップとシーシャの夕べ」というイベントもそうだったけど、肝心の音楽を聴くより、新しく知り合った人たちとのトークが断然楽しい夜。再会を心待ちに出来る人に会えると幸せな気分になる。名残惜しい別れのあと、オレは潮風を浴びながらスクーターで家に帰った。あ、和太鼓ヨカッタよ、脇役だけど・・・。
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