05月31日(火)
印鑑と通帳を持ってスクーターに乗る。行き先、三井住友銀行には4人の男達がオレを待っているはず。オレはこれからお買物。家を買いに行くのだ。
売り主、司法書士のセンセイ、双方の不動産屋とオレ。何もかもが初めての事で、信用しろと言われてもそうはいかない。トコトン疑って損はない額の取引だもん。しつこく書面を読み返し、見たことのないくらい沢山ある数字のマルをゆっくり数える・・・。ハンコを押しサインを沢山して・・・さぁお金が動くそのタイミングで部屋をノックする銀行の女子行員。窓口での振り込みを代行してくれると言う。こんな事に慣れている不動産屋は、オレに通帳を出すように促すが・・・ちょっと待て!
「もしルパン三世なら、この役は不二子だな・・・」
そう、銀行のバッジを付けてるからって油断は出来ない。書類が揃ってホッとしたこの瞬間を狙うのが謎の女・峰不二子なのだ。とはいえ、それを男達に訴えたところで通る話でもなし・・・祈る気持ちで事の成り行きを待つ。 そして取引完了。不二子じゃなくてヨカッタ(体型が違ってたので間違いないとは思っていたが)・・・。 自動ドア・裏口・シャッター・階段口・・・大量の鍵と領収書を受け取って家路へ。とうとう、本当に自分の家を買ってしまった・・・。
夕方、シンちゃんと一緒に茅ヶ崎へ向かう。夕焼けが美しいラチエン通りがとっても身近な気分。
「キッチンの床、思い切ってフローリングにしちゃおっか?なに、ウチに余った材料もあるし、お金の心配は無用だよ」 「これは全部剥がしちゃおう。押入がずっと広くなるよ」
建築の仕事をしているシンちゃんの頼もしい言葉に、リフォームのイメージがどんどん広がっていく。電気の来ていない部屋はどんどん暗くなって仕事の話はもうおしまい。居酒屋の特大生ビールで乾杯!&魚料理をたらふく食べてから、部屋に戻り飲み直し。障子越しに差し込む街灯がぼんやりと幻想的。視覚が失われた分だけ臭覚が敏感なのか・・・懐かしい畳の匂いに包まれてオレ達は寝袋にもぐりこんだ。
この街で、この部屋で、新しい生活がはじまるんだ・・・。


05月29日(日)

アンダーグラウンドに輝く太陽・DJ木村コウ。
職業DJとして今年は20周年だそうだ。これは日本のクラブシーンの歴史そのものと言っても過言ではない。今なお現役のトップとして走り続ける彼のプレイを、久しぶりにじっくり聴いた・・・というより踊った。 AM3:30・・・サトシトミイエから引き継いだ木村コウ、普段見ないほど引き締まった表情でブースに入り、ヘッドフォンを首に回す。最新式のイヤフォンにパイオニアCDJ-1000を駆使するサトシトミイエに対し、とてもアナログな・・・良い意味でDJらしい彼の所作をぼんやりと見ていた。一見乱暴な、でも全くムダのないレコードの扱い、0.5秒ほどずつ聴いては次の曲にどんどんアームを動かしていく素早い指先。この懐かしい感覚、この安心感・・・そうか、彼は本物の職人なんだ・・・。 フロアとの一体感を感じたその瞬間、顔を上げたコウさんの笑顔が飛び込んでくる。謙虚で、充実感の漂うその笑顔をファンは見逃さない。うーん、カッコいいな〜(憧)
いつもは曲のこともDJの交代にしても、何もわからないクラブ劣等生のオレだけど、今回のYELLOWはなんだか新鮮だった。どんな事でも数をこなせば学習するもんだね〜。色々と違いがわかってきた気がするもん。なんだか楽しかったなー。(朝の8:30まで踊りっぱなしはキツかったけど・・・)
でも、トミイエ先生なら「タックン、そりゃ気のせいだよ」と一蹴するに決まってる(爆)


05月24日(火)

兄は鎌倉で生まれたが、オレとシュウは茅ヶ崎生まれ。この街は故郷ではないし、長く住んでいた事もないから、最近まで友人・知人が殆どいなかった。
エジプトから帰国してからまだ日も浅い頃、アラビア書道・本田孝一先生の個展を見に行った。そこで偶然出会った北鎌倉の赤松さんと中東話で意気投合。長くトルコに住んでいた彼は関連書も数冊出していて、そのユニークで辛口のトークと底なしの知識は、何時間一緒にいても飽きることのない素敵なオジサン。

その赤松さんが死んだ。
癌に蝕まれた身体をおして見に来てくれた4月の個展。結局それが最後の外出になった。オレを色々な人(鎌倉の著名な文化人ばかり!)に紹介してくれ、親身になって商売の心配をしてくれていた2年前。初めて取引が決まった陶苑「八坂」へ“サクラ”になって店員にあれこれ質問してくれていたっけ・・・
オレ達は暇があるとカフェで待ち合わせ、政治・国際情勢・文学・芸術・異性・・・とにかく多くを語り合った。会えない日も喧嘩ギリギリのところまでメールでやりとり・・・35歳という年齢差を超えた「語れる友人」だった赤松さん。死の4日前にメガネを新調した、活字中毒の同志よ!名古屋で他界の知らせを受けたけど、オレは帰らなかったよ。『仕事ほったらかしてまで死人の顔を見に来て何になる?』そんな声が聞こえてきそうだったから。
仏前に白磁の小さな花瓶を置いてきた。大丈夫、こっちの心配はしなくてもいい。ちゃんと陶芸で結果を出すから、まぁ見ててくださいな!


05月10日(火)

それぞれの陶の華05'展が始まった。
ギッシリと作品が詰まった12個の箱を車に積んで名古屋に向かう。土揉みもロクロも窯焚きも絵付けも梱包も伝票書きも・・・全て1人でやってきた。こうなると搬入も運送屋に任せられない気分なのだ。こうゆう不器用な人間、商売で成功することは不可能なんだろうなぁ。でも性分だからね、仕方がない。
加速もブレーキも大昔のクルマみたいに反応が悪いけど、走り出してしまえばこの重さもさほど気にはならない。意外と空いている東名高速をひたすら西へ。約束の1時間前に目的地の「ノリタケの森ギャラリー」に到着。新幹線で先に来ていた2人に合流して搬入開始。
万博での混雑を予想して、2ヶ月前から駅前のビジネスホテルを予約しておいた。が、ひょんなところからカプセルホテルの最新情報を入手。・・・さすが名古屋。ハンパじゃないホスピタリティ。
http://www.apz-spa.com/ オヤジ臭いサウナからの脱出を狙って全面リニューアルしたはいいが、あまりに瀟洒な外観と、受付嬢の笑顔が眩しすぎた常連達は別のサウナに鞍替え。客離れは深刻だという。つまり客のギャル率が上がり、男性用浴場はガラガラ、という願ってもないシチュエーション。 ここに併設されたカプセルホテル、もちろんスパ施設も全て利用可能で1泊3300円(インターネットクーポン使用)。しかも駐車場は無料!館内の居酒屋も安くて美味いし、疲れた身体に大きな風呂はウレシイ! たのしい名古屋生活の予感〜

05月2日(月)

FMヨコハマの収録でランドマークタワーへ向かう。 美人DJ・北島美穂の番組と聞いて即出演OKを出したオレだけど、さて何を話に行くんだっけ?
毎週金曜、朝の10:20から放送の「Feel The World」のコーナーでエジプトについて話して欲しいとのこと。1ヶ月分(3回)をまとめて収録するのだ。簡単な打ち合わせのあとスタジオに入る。前回ラジオに出たときは工房での収録だったから、今回はちょっと緊張。まるでレントゲン技師のように部屋から出ていくスタッフ達。残された美人DJと密室で2人きり・・・別の意味で緊張〜(笑)ちゃんと喋れたかな? 何かエジプト音楽のCDを、と頼まれていたので“エジプトの美空ひばり”ことオンム・カルソームと“エジプトのスーパーアイドル”(といっても40過ぎのオッサンだけど)アムル・ディアーブのを持ち込んだ。これらを編集してバックに流れるイマイズミトークをお楽しみに!
収録語、別の美人と待ち合わせてガレット&シードルと洒落込む。店中見渡してもデカボトルの辛口シードル丸々注文してるのはオレ達だけ。頂いたギャラは一瞬で散財・・・現実世界を感じる〜(Feel The World)!