05月20日(日)
昔、そら豆のサヤを剥いてから塩茹でしているオレを見て、その女は笑った。「ふかふかの内側を捨てて料理したらもったいないよ」と。
そら豆の季節がやって来た。新物は高いけど、買わずにはいられない。無駄の多いサヤ付きそら豆は初夏の訪れをを告げる挨拶だから。促成栽培/ハウス野菜全盛の現代に貴重な「季節の息吹」を感じるアイテム。今年は葉山で野菜を育てている鈴木さんから特上のをいただいた。サヤごとグリルに入れて両面8分ずつ、焦げ目がつくまでじっくりと焼く。アツアツを流水に付けながら素早くサヤを剥き、塩を振る。ふかふかの内側に閉じ込められた旨味が凝縮して咽せるよう。そう、そら豆の味はアンティークだ。どんなに新鮮でも古くさい懐かしさが口中に広がる。記憶を封じ込んだ脳細胞に直接作用するアナログなタイムマシン。
昨夜飲み残したシャンパンをグラスに注ぎ、遅めの朝食にする。今日はオートバイで出掛けるつもりだったけど、また朝から飲んじゃった。二杯目はシャンパンをイタリア産マンンダリンジュースで割ってミモザに。そら豆が好きだ〜。