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07月11日(土)
高校時代の友人・井坂朋泰は、オレに映画の素晴らしさを教えてくれた男だ。
『映画監督になる!』という夢を少し歪んだ形で…レズ専門のAV監督として実現。
現在もマニアに高い評価を受けているらしい。サスガである。
その井坂家の敷地内にある、伝説のボロアパート『井坂荘』の1階に、
シュウ(オレの弟)が住んでいた。
留守がちな井坂の代わりに、秋田犬のミネに餌をやる事…
それを条件に、破格の家賃で住まわせてもらっていたらしい。
もう10年以上前の話である。
『井坂荘』の2階にはクリーニング屋に勤める家族が住んでいた。
趣味だった熱帯魚飼育は… すでに趣味レベルを遥かに超えていて
風呂桶サイズの水槽が6個、つまり部屋中が水槽のような中での暮らしだった。
その水槽が決壊した。
階下のシュウが帰宅すると、部屋は見事なまでに水浸し。
畳の上を歩くと、じゅわっと水がしみてくるのだ。
壁に貼ってあった『のりピー』のポスターはふにゃふにゃになっていて、
婆さんが泣いているみたいだった。
極悪人?だが…こうゆう時にシュウは決して怒らない。
ふにゃふにゃのりピーの顏マネをしながら 『夢冒険だよなぁ…』
とニコニコしながらつぶやいていたのが忘れられない。サスガである。
今日は、そのシュウの誕生日。今や妻と3人の子供を愛する、立派なパパだ。
07月10日(金)
1968年式のビートルを譲り受けてもうすぐ2年。
古いラジオに付け替えたり、ハザードランプを新設したり…細かい修理をしながら愛情を持って育ててきたつもりだ。現在メーターは99991キロ。もうすぐでメーターが一巡して00000になる。
月日が経つごとに調子が良くなり、まるで現代のクルマみたいに安心して運転できるようになった。とはいえ40年以上も前のクルマ…シートベルトやエアコンがないのは慣れる(笑)としても、長いあいだ放置しておけば錆びた鉄屑になってしまうのは間違いない。ここは海辺の町なのだ。
2年間、コロンビアに行っている間…どうしよう?
中古車屋に売ってしまうのは忍びないし、
アルファロメオにぞっこんの松本さんに返す訳にもいくまい。
オレならば大切に乗ってくれると信じて託してくれたのだから…。
信頼できる友人に乗ってもらいたい。
人柄だけではなく、古い車に愛情を注いでくれる人。
…そんな事を考えていたら、ケッチ!から電話が。
『新型インフルエンザの影響で、メキシコ公演が中止になっちゃて。
おかげで時間が出来たから、ランチでもどう?』
ベジタリアンの彼と『たさき』のテラスで昼食。
オレの運転するビートルでドライブしながらクルマ話で盛り上がる。ケッチ!の少年時代、家の車は同じビートルだったらしく、
水平対抗エンジンの響きを懐かしがっている。
最近、ドライブの楽しさを再認識して、車を所有しようか考えてるとも…?!
『ケッチ…オレの車、引き継いでくれないかな?』
彼なら文句なしの男だ。外国での仕事が多いけど、日本ではご近所さん。
オレや松本さんが(クルマに)会いたくなったら、一緒にドライブしてくれるだろう。
さっそく運転を代わってテストドライブをする。
難しい車だが、すぐに慣れて上手に乗りこなしている。さすが〜
『こまかい話は、帰国してからまた!』
南アフリカでの公演に旅立つケッチ!お土産のワイン、期待してます〜
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