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07月27日(火)
コロンビア産の安ワインは甘ったるいが、
今日はイイ話で盛りあがったので気持ちよく酔えた。
こっちで初めて着たダウンジャケットのおかげで、あったかい広場のベンチ。
ビシッと澄んだ夜空に月が輝いている。

夜中の1時。家へと向かういつもの帰り道。
普段は、4つ目の外灯を過ぎるとその先は漆黒の闇なのだが…今日は満月。
まるで昼間のような木陰がくっきりと道に写っている。
遠くの山々はアンセル・アダムスのモノクロ写真みたい。
今日は世界中で満月なのかな?酔っぱらって頭が回らないや…。
地球上のあちこちで暮らしている大切な友よ、月はどっちに出ている?
誰もいない、何も通らない道路の真ん中をひとり歩く。
歩調はゆっくり、ゆっくり。家に着いちゃうのがもったいない気分。
月もきれいだけど、月の下の風景はもっと美しいと思った。
いつの日か、輝く人たちを照らす存在になりたい…今宵の月のように。
07月25日(日)
粘土と自然環境だけは有り余っているラキラ。その代わり、デートスポットもないので…若者たちの休日はもっぱらピクニック。オレも週末はシオミちゃんに誘われて、彼女の家族が飼っている牛の放牧地へ。
シオミはオレの事が好きらしい。『日本からタクの彼女がやってくる日に、あたしはラキラを離れるわ…』なんて嘘泣きしながら話している。冗談ばかり言ってる素敵な女子だ。コロンビア人のいう徒歩15分は、だいたい1時間と考えていい。小山を2つ超えて、見晴らしのいい高台でワインとサンドウィッチを楽しんで昼寝。素敵な午後だ。
翌日はリサンドロたちとバスに乗って、別の放牧地へ。よくもまぁ…と感心するぐらいの急なでこぼこ道を、凄い勢いで走る小型バス。ぬかるんだ道を横滑りさせながら山を越えていく。
『下車した場所の近くでビールは買えるから、食材だけ買っていこう』という事だったが、店にビールは置いていないと言う。何もかもが無計画でいい加減なまま、その放牧地を目指して歩き出す。『あと20分だよ』と言われ、(1時間ちょっとか…キツいな)と計算するオレ。途中で丸太の橋を渡り、いかにも毒キノコな林を抜けて…無事、目的地に到着。薪で御飯を炊き、オレが肉を調理する。ヘスース(使用人)が山を越えて買いにいってくれたビールを飲みながら過ぎていく、のんびりと気持ちのいい時間。
帰りのバスは夕方の5時に通るから、それに合わせて小屋を出発。ところが小屋にいる間降り続いた雨のせいで山道は水浸し…泥だらけの靴で必至に歩くが…本当に5時までにあの三叉路まで行けるのか?集団は途中で分断されたが、とにかく体力のある先陣がバスを引き止めて、後続の人も一緒に乗れるよう交渉する作戦に。汗だくなうえ夕立にも降られ、かなりキツい登坂だが、オレとカロリーナが5時ちょっと前にバス道(といっても同じような山道)に到着。バッグを放り投げて大の字に寝転ぶ。疲れた…。
ところが、待てど暮らせどバスは来ない。遅れていた後続の仲間も全員揃ったが、バスはおろか乗用車も通らない…おいおい、日が暮れてきたんですけど?
『このぬかるみじゃ、バスは来ないだろうね…歩いて帰るしかないな』
…マジ?
飛ばしたバスで20分のぬかるんだ山道を歩く事さらに2時間半。粘土で出来ているラキラの山はつるつる滑るし…外灯なんてもちろんない。おもわぬ水たまりに足首までつっこみながら、よろよろ歩き続ける。『ラキラの灯火が見えたぞー』と喜んでから…1時間以上かかったぞ!
街に近づくと陽気な音楽が聞こえてくる。そうだ、今日もお祭りだった!有料の即席ディスコティカのため、青空市場はブルーシートで囲まれている。オレたちはカクカクと笑う膝と、泥の塊みたいな靴のまま…人の流れに合流。サルサ・バジェナート・カランガ…夜中の2時まで踊り続けた。
過酷なピクニックに同行したメンバーは17歳〜21歳のヤングパワー。
…44歳のオレまで巻き込むなよな。
07月21日(水)
コロンビアに来てから、一番忙しかった10日間が過ぎた。大好きな料理も一切できず、キッチンがカサカサに乾いている。ネットを繋ぐ時間もあまりなく、メールの返事も出来ないまま。まぁ、忙しいと言っても仕事半分、遊び半分なんだけど。
職人相手の陶芸コースが軌道に乗ってきたら、数ヶ月後にコレヒオ(中学〜高校)の生徒の工芸の授業を受け持つ予定だったのだが…スケジュールの都合で急遽こちらも同時期にスタートする事に。職人相手のテクニカルなクラスも面白いが、未来を担う子供たちとの授業はとても大切。多少無理してでもやるべきだと判断して受諾。
コレヒオの授業は朝イチの7時にスタート。乾き具合の調整や道具の準備など、陶芸は前もってする事が多いから6時半には学校に行かねばならない。朝食は休憩時間の9時半にカフェで食べるとしても5時台には目覚ましをかけなきゃ…宵っ張りのオレには結構キツいなー。そして生徒の名前を覚えるの事は、モチベーションを維持する意味でも大切。とは言え、新たに100人の名前を覚えるのは至難の業で…オレのスペイン語彙が全然増えない言い訳にしてみたり…。
職人クラスは盛大なオープニングセレモニーまでしたくせに、なんと場所の確保で難航中。当初使えるはずだったラキラの文化会館が、他のコースとのダブルブッキングで使用不可。体裁ばかりでイイ加減なラキラ市役所は、別の場所を探すといったきり何もしないので、授業の度に職人の工房を借りる交渉をして急場をしのいでいる。
生徒さんと一緒に山の向こうにある工房までえっちらおっちら歩いて行き、次のクラスはまた別の工房へ…。連日の大雨で山道はぬかるみ、靴は泥の塊と化している。そして夜、帰宅してから汗と粘土で汚れた服をこまめに洗濯して軒下に干さないと、ローテーションの障害に…。
しかし…忙しいのは楽しいなぁ!仕事が終わったあとに公園のベンチに座り込んで夜空を仰ぎ、シガリロを一服、乾いた喉にビールを流し込む。オレと全ての行動を共にしてくれている助手のリサンドロも、足が筋肉痛だというくらい立ちっぱなし、歩きっぱなしの毎日。でも、自然と笑顔がこぼれてくるのは仕事が充実している証拠。生徒たちは新しい技術の習得に熱心だし、感謝の言葉を聞くのは本当に嬉しい。
沢山働いた日ほど、夜遊びにもリキが入ってしまうのは性なのか…。となり町でフィエスタがあると聞けば飛んで行き、雨の夜中に踊り続ける。焚火をしながらの宴会、広場でのおしゃべり…夜のスケジュールもぎっしり。今日はオフだけど、洗濯が終ったら山の向こうの牧場へ行く約束だ。また雨に降られてドボドボで帰宅するんだろうなぁ。しかし…オレも元気だな!
07月11日(日)
ワインが好きだ。ワインに費やしたお金を貯金していたら、ちょっとした新車ぐらいは買えただろう。でもワインと暮らす日々って、新車を手に入れる以上の価値がある事だけは間違いない。
もう20年ぐらい前に、京都のシャンパン・バーで働いていた事がある。陶芸の仕事が終る夜の8時頃から夜中まで、雇われマスター?のような感じで馬蹄型のカウンターに入っていた。フレンチレストランの地下にあるこのバーは、セラー越しに見える大量のワインと高い天井が、非日常的な世界へと導いてくれる素晴しい隠れ家。毎晩、お忍びの不倫カップルたちがグラスを傾けては夜の闇に消えていった。
フルボトルでのサービスが基本なので、ほとんどのカップルはオレにワインを勧めてくる。ありがたく頂戴して、当時の20代の若造ではあり得ないぐらいの高級ワインやシャンパンを毎日飲む事ができた。どんな金持ちだって、抜栓したら気が抜けてしまうシャンパンを毎日飲み比べることは困難だろうし、こんなに勉強になる方法は他には考えられなかった。机上のウンチクでしかないソムリエの勉強なんかより、はるかに貴重な体験だったなぁ。3〜4時間しか眠れない毎日で、最後は入院騒ぎになっちゃったけど…
この連休に、ニコラスとアナが泊まりがけでボゴタから遊びにきた。友人のシオミを誘って、4人で近郊のワイナリー『Marqu?s
de Villa de
Leyva』へ。車以外の交通手段がないので、このチャンスを見逃す訳にはいかない。チリやアルゼンチンなど南米のワインは世界的に有名だが、なぜかコロンビアでのワイン生産は盛んではない。国内に数えるほどしかないワイナリーがラキラのすぐ近くにあるなんて、運命としか言いようがないよなぁ…。
カーヴや作業場を見学したあと、ブドウ畑を見渡せる中庭でワインを飲む。フランスから移植したというカベルネ・ソーヴィニョンはやや軽い感じだけど、さわやかな渋みが美味しい。やっぱりワイナリーで飲むワインは最高だなぁ!
映画『サイドウェイ』の主人公たちみたいな気分で、素敵な午後を満喫した。
脇道(sideways)に逸れてばかりなオレの人生だが、まだまだ熟成は先の話。
なんたって、1966年のボルドー赤はグレート・ヴィンテージだからね!
07月07日(水)
コロンビアに来て6ヶ月。
任地のラキラをくまなく歩き、工房の地図を作った。職人達と毎晩ビールを飲んで歓談し、村の若者とも親密な人間関係を作ってきた。その中から最も信頼できるリサンドロを、アシスタントとしてオレに付けてくれるよう配属先のコロンビア民芸品公社に打診して、了解を得た。何をしにきたのか?何が出来るか?もよくわかってないと思うけど、面白くてフレンドリーな日本人の事をこの村のほとんどの人が知っている。すれ違う全員と挨拶をして、交流を図ってきた努力はムダじゃなかったと思う。人間だけじゃない、犬たちもオレの顔を見ると尻尾を振って走ってくる。小さな子供からお婆ちゃんまでが名前を呼んでくる。オレの名前を知っている事が自慢の小学生を見習って、まわりにいる子供たちも名前を覚えていく…。機は熟したと思う…そろそろ動き出す時だ。
JICAコロンビア/ラキラ市/コロンビア民芸品公社/の3機関が合同で進める『日本の陶芸技術習得コースinラキラ
』のオープニングセレモニーが7月2日に行われた。続けて第1回コース(生素地の装飾クラス)が7月6日にスタート。選考で選ばれた24人の職人が2クラスに別れて、毎日2時間×2クラスの授業をこなしていく事に。式典にはラキラ市長をはじめJICA所長や工芸品公社の重鎮たちが集まり、厳粛に行われた。オレもスペイン語でジョークを交えながらのスピーチで会場を沸かせ、ラキラ陶芸の未来について熱く語った。技術的な事より大切な事…陶芸という仕事の素晴しさや職人のプライドについて沢山話をした。原稿も用意せず、相変わらず上達しない下手なスペイン語だけど…想いだけは伝わったような気がしている。
2日目の今日も欠席者ゼロ(ほぼ全員が遅刻だけど…)で、その真剣さは十分に伝わって来る。仕事の時間を削って参加してくれている生徒たちの期待に応える為にも、密度の濃い内容にしていきたいと思う。
コースは全部で5コース×3ヶ月。残り1年半のスケジュールはかなりタイトだ。健康診断の為に一時帰国ができるSVのオレだが、コロンビア工芸品公社のバケーションにあわせて1月に帰国するよう通達が。任国外はおろか、気楽に国内旅行に行くのも難しい感じになってきたぞ…。
それでいい。遊びにきた訳じゃないんだし。彼らが本気でやる気なら、オレもとことん付き合うつもり。途中で投げ出しちゃうなら、それに合わせてオレもカリブ海の珊瑚礁でのんびり遊んで過ごすよ。忙しく過ごす日々も幸せ。ヒマでも楽しく過ごす自信がある。オレの人生そのものだ。
07月01日(木)
久々に首都・ボゴタまで行ってきました。運の悪いことに、大切な2試合(デンマーク戦およびパラグアイ戦)はどちらも日程の変更が出来ない会議が入ってしまい、休み時間の隙をついての部分観戦になってしまい…。街のカフェや守衛さんの談話室など、画面のあるところを探しては食い入るようにして観ていました。地球の裏側で闘っている選手の、さらに裏側のアウェーで必死に応援している日本人もいるんっすよ…。
今回の上京は、面白い事が沢山ありすぎの1週間だった。書けるところでは(笑)ボゴタの名店『Aroma
&
Tanga』の初体験。美人で有名なコロンビア人を堪能できるオススメ店です。カメラを忘れたのが残念…。
股下0cmの超ミニチェックスカート(極小Tバックなのでケツ丸出し)にセクシーな襟付白シャツというt.A.T.u.もどきスクールガール系美女たちが15人くらい?狭いカウンター越しに腰をフリフリ踊りまくります。シャキーラよりも美脚の女子も沢山いて、観ているだけでかなり幸せな気分。もともと踊るのが大好きだし、オッパイでもお尻でも見せたくてしょうがない国民?なので、とにかく楽しそうにしているのがイイ。カウンターに胡座をかいている子、ケツを客の顔に押し付けてくる子…明るくてサービス満点。なにより彼女たち…むちゃくちゃカッコイイ!
オレたちの前には1ヶ月前に入店したばかりという子が踊り出す。1000ペソ(50円)紙幣をチップとして色々な谷間や隙間に差し込む。あんまり楽しそうなので湿ったエロ指数は低いのだが…カワイイ子が沢山いるって幸せだ。ビール1本500円。入場料やチャージはナシ。チップやダンサーの飲物代も払ったけど、1人1000円でお釣りが来てしまった。とても後味のイイ安い遊びである。女子でも絶対に楽しめますぜ!
店の暗い方を見ると…おお?やっぱり脱いでますな…。チップの金額により露出は高くなり、さらにステージアップしていくのは、どこのエロ産業でも同じ事。2階には個室(チョンの間)みたいのがあるのかもしれない。でもでも、1000円以内でサクッと帰って来るのが粋な楽しみ方でしょうな。なんとなく…江戸前の寿司屋っぽくない?(ケチなだけ?)
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