今 泉 卓 作陶展

2003年10月30日(木)〜2003年11月11日(火) 

陶苑『八坂』本店
JR横須賀線 鎌倉駅西口下車 徒歩5分
0467-24-4110

午前11時〜午後5時まで
水曜定休

鉢、皿、酒器など40〜50余点展示致します。
土のぬくもりと今泉先生がおりなす独自の世界を
是非御高覧いただきたくご案内申し上げます。

  ※小町店の一部でも同時開催します。




陶工が生きていくためにはどうしなければならないのか。どんなにロクロが上手でも、どんなにいい作品が焼けても、それが売れないことには生活できない。作る事も大切だけれど、経理も、梱包も、そして営業も自分でやってはじめて一人前。
まずは地元から。今泉卓が最初に作品を持ち込んだのは鎌倉で一番敷居が高そうな店、陶苑『八坂』である。主に京焼を扱うこの店へ入るには靴を脱がなければならない。門前払いを覚悟していた今泉卓を畳の部屋へ通し、作品を並べてくれると約束してくれたのは、店の主人、小林さん。京都出身の素敵な女性である。陶苑『八坂』は鎌倉駅の西口から徒歩5分、閑静な住宅街の中にある御成本店と賑やかな小町通りにある小町店の2店舗。ぜひ足を運んで、今泉卓の作品を手に取ってみて欲しい。


陶苑『八坂』
御成本店 0467-24-4110  小町店 0467-61-3171
水曜定休




3人展『それぞれの陶の華』を開催します。

金属と陶土を組み合わせた作品で独自の世界を切り開く川合牧人。殺伐とした都市の姿をクールな視点で表現したオブジェの数々は見る者の心を揺り動かす。中米での創作活動経験を持つ小野寺あきは個展を中心に活躍する作家。日本では珍しい低下度無釉作品を展開する。そして今泉卓。陶土による高火度焼締と白磁との対比で自己のジレンマに挑戦する。鱒紋(ますもん)が作るカオスはどこまで広がりを見せてくれるのか。三者三様の興味深い展覧会は10月下旬より。

『それぞれの陶の華』

2003年10月23日(木)〜2003年10月28日(火) 
午前11時〜午後6時

JR国立駅南口徒歩1分 コートギャラリー国立
042−573−8282

入場無料




長野県立信濃美術館内に『Cafe Kaii』がオープン!

東山魁夷画伯の作品を鑑賞したお客様が、その余韻に浸りながら落ち着いた時間を過ごすことが出来る場所でありたいと、東山すみ夫人のご了解を得て『Cafe Kaii』と名付けました。ロゴマークは東山魁夷画伯が使用した落款のひとつ、『Kaii』の文字はご本人のサインを使わせて頂きました。
使用する洋食器はNIKKOファインボーンチャイナにロゴマークをプリント。グラスはドイツのSPIEGELAU社のシリーズを使っています。和菓子の器は北御牧村在住の角りわ子氏に、抹茶碗は角りわ子氏、今泉卓氏、木村展之氏、濱田陽子氏の4名に制作をお願いしました。

広いガラス張りの明るい部屋でコーヒーをのみ、煙草をふかし、
気持ちの良い音楽を聴きながら友人と語らうなり、一人で寛ぐなり、
ゆったりとした時間を過ごすところがカフェーなのです。
〜東山魁夷〜

 

長野県立信濃美術館

OPEN 9:00~16:30
長野市城山公園内(善光寺東隣) TEL: 026-232-0052

 

 

 



京王友の会・聖蹟桜ヶ丘教室
『陶芸家・今泉卓氏を迎えて』

磁器土で銘々皿を作ります。また、昨年エジプトから帰国した今泉氏のお話もあります。

             日 時:9月7日(日)13時30分〜15時30分
             会 場:京王百貨店 聖蹟桜ヶ丘店8階
             定 員:20名
             講 師:今泉卓(陶芸家)・川合牧人(陶芸家)
             持参品:エプロン・タオル
             受講料:3000円


お申し込みは友の会受付にてご来店・先着順となります。 
お問い合わせ:042(337)2290

 

 


京都府立陶工職業訓練校の同期展『職器流』は今年で16回目。今泉卓は7人いたオリジナルメンバーの一人である。エジプトに住んでいた3年間は出品できなかったが、癖のある作風は『職器流』のスパイス的存在として現在に至っている。毎年秋の行楽シーズンに開催していた『職器流』制作のため、メンバーは京都の美しい紅葉を落ち着いて観賞出来なかったらしい。16年の間に陶芸をやめてしまった人、行方不明の人、そして自殺した人などによりメンバーチェンジを余儀なくされたが、ロングランはまだまだ続いていく。
三年前より春の開催となった『職器流』。桜満開の、哲学の道を散策しながら鬱蒼とした法然院の門をくぐってみてほしい。そこでは日常から切り離された独特の時間と個性的な作品達が、心地よくシンクロしている。

「職器流」
2003年4月1日(火)〜2003年4月7日(月) 
京都鹿ヶ谷 法然院
入場無料

 

 


工房が完成した。
小さな部屋だから、可能な限り頭上のスペースを活用しなければならない。作った作品を乾かすための棚を窯の上に、ロクロの上にも棚を作った。工事現場で使う『足場管』をメインに、それを支える木の柱を自ら加工していく。2段の棚に桟板ごと作品を乗せるので、300キロ以上の重さを支えられなければならない。中途半端な仕事をしたら、文字通り頭から作品が降ってくることになる。痛い話である。
9B×9Bの角材を4本柱にして、そこに横板を組んでいく。石膏ボードの壁は思うように木ネジが使えず、ケース・バイ・ケースで組み立てていく。大きなプラモデルみたいだ。幅3m60Bの大棚、1m75Bの乾燥棚は予想を上回る出来映えで堂々完成した。
続いてムロ棚を作る。こちらは乾燥させないための部屋である。陶芸は、粘土から作品を作り始めてから乾燥させるまでの間、実に様々な作業が待っている。この『半乾き状態』を如何にコントロールするか。陶工の腕の見せ所だそうだ。
エジプト人譲りの値切り交渉で、材木屋、パイプ屋、金物屋から安く材料を仕入れていた。桟板、亀板なども自作して、使った木ネジ・釘は1000本以上。電動工具がなければ、いまだに完成していないのかもしれない。
何も参考にせず、独自のアイデアで工房まで作ってしまう今泉卓。これも作品のうち、とでも言いたげにニコニコ笑っている。

 


黄色いリプトンのアルミ缶や、和菓子の木箱の中に、色々な形のへらやカンナが所狭しと並んでいる。木製、竹製、鉄製。用途に応じて素材もかわるが、ほとんどが手作りだ。愛嬌たっぷりの卵形の木べら、優しいラインをした鉄のナイフなど、今泉卓の道具はどれも不思議なぬくもりを宿している。きれいな形は厳しい仕事のための仕掛けでもあり、道具の持ち手までにおよぶ気配りはよい作品への入り口だと今泉卓は言う。
道具作りはロクロより身近だからか、普段は遠巻きに眺めている生徒もカッター持参で参加し、黙々と木や竹を削っている。美しい仕上がりに執着している生徒たち。せっかちなエジプト人にはなかなかわかってもらえなかったこの精神、2年の歳月を経て、知らないあいだに浸透していたのだ。そう、道具は陶芸の基本。彼らの陶芸もこれからである。

 

 

  


ヘルワン大学応用美術学部陶芸学科にて6月下旬から始まった、電動ロクロ トレーニングコース。日に日に暑さの募るなか、普段なかなか集中して練習に取り組まない生徒たちが、今泉卓の指導のもと、汗を流しながらロクロに向かっている。
修理しては壊れ、の連続であるエジプト製のロクロ。コース開始以前はいつも泥でいっぱいに汚れていたのに、今は競うように掃除されオレンジ色が誇らしげに光っている。
「ロクロをしている時間はとても幸せ。ずっと練習していたい。」と言う生徒。そんな生徒達の姿勢に、帰国を3ヶ月後に控えた今泉卓もしっかりとした手応えを感じている。

コースは日曜日から木曜日までの毎日、11時から15時まで。
見学ご希望の方はmailまたはguestbookにてご連絡下さい。

 

 


第6回カイロ国際陶芸展ビエンナーレが始まった。43カ国から240点が出展され、国ごとに並んだ作品にそれぞれの地域の特色が出ている。
今泉卓の作品は2階のメインフロアに展示された。エジプトで作られた日本人の作品。会場で見る「borderlands」からは確かなメッセージと存在感が伝わってくる。多くの人に見てもらいたいと思う。


グランプリ受賞作品(ベネズエラ)

 


2002年5月下旬から行われるカイロ国際陶芸展ビエンナーレ出展作品『borderlands』。
borderlandsとは、境界地帯、つまり何かと何かの間は一本の線だけではなく、実は緩やかな面積にもなりうることを語る言葉である。四角と丸が様々な起伏を持ちながら組合わさる様子、そして鱒紋によって連なっていく様子はエジプトという異国をボーダーランズとして生きる、今泉卓そのものなのかもしれない。制作は3月中旬から約一ヶ月間、行われた。エジプトでは、何でも思い通り進まないのは普段の生活で承知済み。それでも踊りながらヘラをさばいていた今泉卓。そんなリズムが作品にどう表れてくるのだろうか。